大化から令和まで!元号の全歴史とビジネスで役立つ和暦早見表
改元の歴史において、公に採用された名称と同じくらいスリリングなのが、選考の最終局面で敗れ去った「落選候補」の存在だ。国立国会図書館や公文書館に所蔵された極秘調書を日本史学の専門家が解読した結果、歴史の分岐点となった数々の事実が判明している。
たとえば大正改元の際、有力視されながら新聞の誤報騒動などで立ち消えとなった「光文」や、昭和改元時の最終候補に残っていた「同和」「元化」などが知られている。平成改元の折にも、最終選考の机上には「修文」「正化」という対案が並んでいた。
元号の命名には厳格な基準が課される。漢字2文字であること、書きやすく読みやすいこと、過去の元号やおくり名として用いられていないこと、そして頭文字(アルファベットの略称)が直近の「M・T・S・H・R」と重複しないことなどだ。学術的教養と政治的配慮の極限のせめぎ合いが、公文書の片隅に静かに眠っている。