代表選考に激震!銀盤の覇権争いとメダル獲得へ向けた新戦略
男子シングルは、フィギュアスケートの歴史を塗り替える未曾有の技術革新の渦中にある。その中心に君臨するのが、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を武器にする米国のイリア・マリニンだ。基礎点の暴力とも言える高難度構成を軽々と着氷させる異次元のジャンプ力は、従来の戦術論を根底から覆した。
この怪物を迎え撃つ日本の筆頭格が鍵山優真だ。鍵山の真骨頂は、卓越したスケーティングスキルと深いエッジワーク、そして滑らかな膝のクッションから繰り出される質の高いジャンプにある。出来栄え点(GOE)を極限まで引き出し、演技構成点(PCS)でも圧倒的な評価を積み重ねる鍵山のスタイルは、超高難度化が進む男子フィギュアにおいて最も美しい対抗軸を描き出している。