徳川家康はタヌキ親父か?最新歴史研究が暴く天下人の冷徹な実像
「我慢の人」という通説とは裏腹に、生身の家康は極めて神経質で短気な性格だった。三方ヶ原の戦いで武田信玄に完敗した際、恐怖のあまり失禁しながら逃げ延びた逸話は有名だが、平時においても思い通りに事が運ばないと爪を噛む癖があり、周囲の側近は常にその不機嫌さに怯えていたという。
しかし、家康の真に卓越していた点は、激怒した後すぐに我に返り、冷静なフィードバックを受け入れる柔軟性を併せ持っていたことだ。家臣が自らの過失を諫言した際、怒鳴り散らしながらも最終的にはその意見を採用した記録が数多く残されている。プライドよりも実利を取る。短気でありながら衝動に身を任せない自己抑制の葛藤こそが、彼の人間的な魅力でもあった。