地面師たちのモデル・カミンスカス操の現在と積水ハウス詐欺の全貌
ドラマ版で視聴者を釘付けにしたのが、復讐と過去のトラウマに囚われた辻本拓海役の綾野剛と、底知れぬ狂気と冷徹さを漂わせるリーダー・ハリソン山中役の豊川悦司による鬼気迫る演技だ。特に豊川が体現した絶対的支配者の冷酷なカリスマは、フィクションでありながら事件の生々しい手触りを観る者に刻みつけた。
現実のカミンスカス操もまた、巧みな弁舌と冷徹な状況判断で詐欺グループを統率していた。旧姓・小山から外国人女性との婚姻により現在の姓へと改姓するなど、自らの素性を幾重にも覆い隠す狡猾さを備えていた男。劇中のモンスターのような虚構のキャラクターとは異なり、現実の首謀者はどこにでもいそうな風貌の裏に、底なしの金銭欲と抜け目ない計算を秘めていた。