防衛大学校はやばいのか?過酷訓練と脱走・いじめ疑惑の全貌
春の入学式直後、小原台キャンパスでは奇妙な光景が日常化する。新入生が忽然と姿を消す、いわゆる「脱走」だ。
夜間の点呼時にベッドがもぬけの殻になっている。財布とスマートフォンだけをポケットにねじ込み、正門ではなく裏手の雑木林や崖を伝って最寄り駅へ逃げ出す者が後を絶たない。なぜ、難関の試験を突破した俊英たちがそこまでして逃げ出すのか。
原因の多くは、24時間息をつく暇もない「管理」にある。自由時間は極端に制限され、私物の管理から歩き方、敬礼の角度に至るまで徹底的な矯正を受ける。スマートフォンを自由に触ることすらままならない環境下で、極度のホームシックと精神的疲労が重なり、衝動的に脱走を図る学生が毎年必ず現れる。防衛大学校における最初の試練は、勉強や肉体訓練以前に、この圧倒的な環境の変化に精神が耐えうるかどうかなのだ。