ガーデンクォーツ偽物に注意!本物との違いをプロの鑑定士が解説
鉱物学(ミネラロジー)の観点からガーデンクォーツを観察すると、その価値は水晶の成長過程で偶然取り込まれたインクルージョン(内包物)の多様性にある。主成分となるクローライト(緑泥石)をはじめ、角閃石や赤鉄鉱が果てしない年月をかけて複雑な結晶を形成する。
本物の水晶内部に存在する緑泥石は、泥状や層状、あるいは樹枝状の不規則で立体的な構造を持つ。ルーペで見ると、微細な粒子の重なりや結晶表面のゴツゴツとした質感がはっきりと確認できる。これに対し、人工的に作られた模造品の内包物は平面的であったり、絵の具を水に溶かしたような「人工的な滑らかさ」が残る。自然が創り出した偶然の造形か、人間が流し込んだ塗料か——内包物の表情こそが最大の差異となる。