【感動追跡】横山裕が背負った「父親代わり」の覚悟——弟の大学進学を全額支援した知られざる闘いと、2026年現在の家族像
2010年、横山が29歳の時、人生最大の悲劇が襲う。最愛の母親が、50歳という若さで虚血性心疾患により急逝したのだ。全国ツアーの真っ最中、ソロ公演の舞台裏で告げられた訃報。ショックに打ちひしがれる間もなく、彼には悲しみを胸の奥に押し込め、ステージに立ち続けなければならない現実があった。
さらに悲劇は重なる。当時まだ若かった弟のひとりが、母親の突然の死を受け止めきれず、激しいショックから一時的な記憶喪失に陥ってしまったのだ。横山は仕事の合間を縫っては弟の元へ駆けつけ、思い出の場所へ連れ出したり、親しい仲間たちの協力を仰ぎながら、根気強く弟の心に寄り添い続けた。自分の感情を後回しにし、弟の記憶を取り戻すために奔走した彼の姿は、まさに一家の長たる覚悟に満ちていた。