干し椎茸とごま油の黄金比!妹尾河童が惚れたピエンロー鍋の全貌
この鍋が日本で広く知られるようになった発端は、舞台美術家でありエッセイストとしても名高い妹尾河童氏の存在にある。彼が著書『河童のスケッチブック』(文藝春秋)の中で、旅先で出会った忘れられない味として紹介したことがすべての始まりだった。
妹尾氏が仲間たちに振る舞ったその鍋は、瞬く間に当時の出版・メディア産業で働く編集者や作家たちの舌を虜にした。深夜まで原稿と格闘する文藝春秋の社内や文壇バーで「とてつもなく旨い白菜鍋がある」と口コミが爆発。やがて雑誌のカルチャー特集などを通じて一般家庭へと熱狂が伝波していった歴史を持つ。