給食のご飯がアルミ容器の理由とは?健康被害の噂と安全性の真相
食の安全性を客観的に評価する各公的機関も、確固たるデータを提示している。内閣府食品安全委員会が実施した詳細なリスクプロファイル評価において、通常の食生活から摂取されるアルミニウムの量が健康被害を招く可能性は極めて低いと結論づけられている。
厚生労働省や欧州食品安全機関(EFSA)などの国際機関は、耐容週間摂取量(TWI:一生涯にわたり摂取し続けても健康影響が出ないとされる週あたりの許容量)を体重1kgあたり1mg〜2mg程度と設定している。近年のトータルダイエットスタディによると、日本人が給食や日常の食事から摂取しているアルミニウムの平均量は、この国際的な基準値を大幅に下回る水準にとどまる。
食品衛生・毒性学ジャーナリズムの視点から見ても、調理時に容器から米飯へと移行するアルミニウムの量はナノグラムからマイクログラム単位の極めて微細なレベルだ。大豆や野菜、穀物そのものが土壌から自然に吸収している天然由来の含有量と比較しても有意な差はなく、生体影響を懸念する合理的根拠は見出せない。