古都の路地に潜む極上の一杯!京都カフェの知られざる名店巡礼
表通りの喧騒から離れた路地奥にこそ、京都の真髄は潜んでいる。今回、取材班が幾重の路地を抜けて辿り着いた、物語を秘めた厳選スポットを解剖する。
一軒目は、築120年の織物工房を改装した西陣の焙煎所。ここでは店主が自作した焙煎機を用い、京都盆地の名水で淹れる深煎りブレンドが供される。一口含むと広がるのはダークチョコレートの苦味と、遠くで香る白檀のような余韻だ。二軒目は、鴨川沿いの元染物屋。ここではシングルオリジンのテイスティングセットが、数寄屋造りの静謐な和室で提供される。三軒目は、看板すら出さない東山の路地奥カフェ。客は靴を脱いで畳に座り、枯山水の坪庭を眺めながら、極限まで抽出時間をコントロールした一杯と対峙する。
激変する観光業・飲食業の荒波を受けながらも、彼らが頑なに守り続けるのは「空間と時間の純度」だ。大量消費の観光とは対極にある、訪れた者の記憶に深く刻み込まれる体験がここにある。