怪腕・辻内崇伸の現在と巨人在籍時の苦悩|甲子園156キロの真相
大きな期待を背負って日本野球機構(NPB)の世界へ飛び込んだ辻内を待っていたのは、自らの肉体との果てしない戦いだった。入団直後から左肩や左肘の違和感に悩まされ、本来のダイナミックなフォームは徐々に崩れていく。痛みを隠しながら投げ続けた結果、左肘の靭帯断裂という最悪の宣告を受け、トミー・ジョン手術(靭帯再建手術)を決断せざるを得なくなった。
過酷なリハビリ、終わりの見えない暗闇。かつて150キロを軽々と超えていたストレートの感覚が指先から消えていく恐怖は、想像を絶するものだった。二軍戦で好投を見せ、一軍昇格のチャンスを掴みかけた時期もあったが、登板機会のないまま登録抹消。プロ野球の第一線で一度も一軍公式戦のマウンドに立つことなく、2013年秋に戦力外通告を受けることとなった。