怪演女優・山田真歩の凄みとは?異色の経歴と最新出演作の衝撃
映画界においても、山田真歩の足跡は際立っている。エミール・ゾラの小説『テレーズ・ラカン』を翻案した主演作『アレノ』では、退屈な日常から不倫と共謀の泥沼へと沈んでいくヒロインの生々しい官能と破滅を体現。第30回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞するなど、批評家筋から絶賛を浴びた。
また、濱口竜介監督による『寝ても覚めても』をはじめとする名作群でも、彼女の存在は作品の屋台骨を支えている。主役を立てながらも、シーン全体の倫理的・感情的なトーンを決定づけるバイプレイヤーとしての力量。日本映画の潮流がインディペンデントから国際共同製作へと広がりを見せるなかで、彼女の芝居が持つ硬質なリアリティは、世界水準の映画言語として機能している。