赤坂御苑に集う各界スター!春の園遊会、歓談の全貌と決定的一幕
この日の園遊会で、後々まで語り草となるであろう決定的な瞬間が訪れたのは、歓談の中盤を過ぎた頃だった。直前まで空を覆っていた薄雲が切れ、春の陽光が芝生一面に差し込んだ瞬間、天皇徳仁陛下が予定されていた順路から半歩前に出られ、長年過酷な環境下での人道支援に尽力してきたベテラン医師へ自ら歩み寄られたのだ。
宮内庁の先導役が一瞬息を呑むなか、陛下は「現地でのご苦労はいかばかりでしたでしょう。健康は保たれましたか」と、原稿にはない生の声で深く問いかけられた。皇后雅子さまも深く頭を下げられ、医師の手袋越しに伝わるような真心のこもった感謝を述べられた。事前に設定されたプロトコルを超えて結ばれた、人間と人間の心の通い合い。周囲を取り囲む人々から自然と静かな拍手が湧き起こり、赤坂御苑の空気がひとつになった瞬間だった。