グッドウィル崩壊の真相と現在|折口雅博氏の今と派遣帝国の盛衰
グッドウィルの歴史は、総合商社出身の折口雅博氏が1995年に立ち上げた人材派遣ビジネスから始まりました。登録スタッフが携帯電話や専用端末を使って前日に仕事を押さえ、翌日には現場で即日現金を手にできる画期的な仕組みは、フリーター層や学生を中心に爆発的な支持を集めました。
当時、規制緩和の波に乗った同社は、モップ掛けや事務所移転、物流倉庫の仕分け作業といった「軽作業スポット派遣」の市場をほぼ独占。瞬く間に事業規模を拡大し、2004年には東証一部上場を果たします。さらに、介護大手コムスンの急拡大や、人材派遣大手クリスタルの巨額買収(約880億円)を敢行するなど、売上高数千億円規模のコングロマリットへと急成長を遂げました。
しかし、その急拡大の裏側では、急激な組織膨張に法令遵守(コンプライアンス)の体制が全く追いついていないという、致命的な構造的欠陥が進行していました。