国産茶筅9割を誇る秘境・生駒市高山町!伝統工芸の技と隠れた名所
高山における竹細工の歩みは、遠く室町時代にまで遡る。当時の高山城主の次男であった鷹山頼栄が、わび茶の創始者として知られる村田珠光からの依頼を受け、試行錯誤の末に作り上げたのが茶筅の始まりとされる。頼栄はこの製法を極秘とし、その技は城内の限られた職人の間でのみ一子相伝の秘術として受け継がれてきた。
明治維新を経て秘伝の技が解禁されると、この地は一気に日本最大の竹細工産業の集積地へと変貌を遂げた。奈良県が誇るこの地場産業は、茶筅のみならず茶杓や花入れといった数々の茶道具を生み出し、現在もその技術的基盤は揺らぐことがない。歴史の波をくぐり抜け、伝統を守り伝える職人たちの誇りがそこにはある。