豪州を縛った白豪主義の闇と崩壊、多文化大国が隠す人種政策の爪痕
現在の豪州は、全人口の約3割が国外生まれという徹底した多文化主義政策を国家の活力としている。シドニー郊外を歩けば、ベトナムのフォーの香り、レバノン料理の香辛料、中国語やヒンディー語の看板が入り乱れる。しかし、その統合モデルは決して無傷で手に入れたものではない。100年以上に及ぶ排除、分断、そして血の滲むような政策転換の末に獲得した、綱渡りの均衡だ。
少子高齢化に伴い労働力不足に直面し、実質的な外国人受け入れ拡大へと動く日本にとって、オーストラリアの歩みは重い示唆を投げかける。「労働力」として人を選別し、その言語や尊厳を蔑ろにすれば、社会はいずれ回復不能な分断の代償を払う。排外主義の熱狂が何をもたらし、多文化共生への脱皮にどれほどの覚悟が必要なのか。かつての白豪主義の過ちは、今を生きる私たちに向けられた鋭利な警告にほかならない。 (出典: 白 豪 主義(Yahoo!ニュース))
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