横浜中華街の伝説!萬来亭の極太麺と隠された絶品裏メニュー
この店の看板を語る上で外せないのが、正統派上海料理の真髄を宿した「上海焼きそば」である。皿が運ばれてきた瞬間、誰もがそのビジュアルに息をのむ。一般的な細麺の中華焼きそばとは根本から異なる。まるでうどんかと見紛うほどの極太麺が、特製の老抽(中国たまり醤油)を吸い尽くして艶やかな漆黒をまとっている。
萬来亭はもともと、中華街の各レストランへ麺を卸す製麺所として歴史を刻んできた。小麦の密度、加水率、熟成のタイミング。麺を知り尽くした職人だからこそ到達できた、あの暴力的なまでにもちもちとした弾力。強火で一気に煽られた小松菜と豚肉のシンプルな具材が、小麦本来の力強い甘みと焦がし醤油の深いコクを極限まで引き立てる。噛むほどに旨味が滲み出し、箸を止める隙を与えない。