ひつじ雲が出ると雨?うろこ雲との見分け方や地震の噂の真相を徹底解説
世界気象機関(WMO)が定める「十種雲形(10種類の基本の雲)」において、ひつじ雲は中層雲に属する「高積雲(こうせきうん、Altocumulus)」に分類されます。
高積雲が発生する気象メカニズムは、上空の大気の波(重力波やケルビン・ヘルムホルツ不安定性)と対流です。湿った空気の層に波が生じると、波の頂上部分で空気が冷やされて雲粒ができ、波の谷の部分では空気が下降して雲が消えます。この規則的な波の働きによって、まるで牧場に放牧された羊の群れのような規則正しいまだら模様が生まれます。
ひつじ雲は「秋の季語」として親しまれているため秋だけの現象と思われがちですが、実際には1年中いつでも発生します。それでも秋によく目撃される理由は、秋特有の澄んだ空気によって中層の雲が地上からくっきり見えやすいこと、そして移動性高気圧と低気圧が交互に周期的に通過するためです。