森永令嬢から自由奔放なファーストレディへ――写真と証言で紐解く安倍昭恵さんの「知られざる青春時代」
1962年6月、東京。昭恵さん(旧姓・松崎)は、森永製菓の社長を務めた松崎昭雄氏の長女として産声を上げた。日本の製菓界を牽引する大企業の令嬢という環境は、一見すると厳格で浮世離れした世界を想像させる。だが、実際の松崎家は驚くほどオープンで風通しの良い家庭環境だった。
幼少期から何不自由のない環境で育ちながらも、親から過度な締め付けを受けることはなかった。「自分の意思で行動し、自分の言葉で語る」という彼女の伸びやかな性格は、この家庭環境の中で自然と培われていった。周囲の目を過剰に気にせず、誰に対してもフラットに接する度量。それは幼少期からの揺るぎない安心感に裏打ちされたものだった。