1987年日本シリーズ勝敗の真実!清原の涙と辻発彦の伝説走塁
このシリーズは、西武の森祇晶監督と巨人の王貞治監督による対照的な用兵術の激突でもありました。
巨人V9戦士の正捕手として王監督の同僚でもあった森監督は、徹底したデータ野球と守備・走塁へのこだわりをチームに植え付け、いわゆる「管理野球」の完成形を築き上げていました。相手の隙を決して見逃さず、1点を確実に守り切る組織野球を展開した西武ベンチの戦術眼は、シリーズを通じて巨人を終始圧倒しました。
一方の巨人は、原辰徳、クロマティ、吉村禎章といった強力打線を擁するタレント集団でしたが、西武投手陣の緻密な配球術とポジショニングの前に決定打を奪えませんでした。要所での采配や細部へのこだわり、そして「1球に対する執着心の差」が、最終的な勝敗を分ける決定打となったのです。