見えない大気を描く技術:心揺さぶる風イラスト表現と躍動感の極意
いま、デジタルイラストレーションの最前線で熱烈な支持を集めるイラストレーター・アニメーターの米山舞氏は、風やエネルギーの流動性を視覚化する達人だ。アニメーター出身ならではの空間把握能力を活かし、エフェクト作画のダイナミズムを一枚のイラストへと凝縮させるその手腕は、業界全体に多大な影響を与えている。
米山氏の作品では、キャラクターの身体のひねり、衣服のドレープ、そして周囲を取り巻く光や幾何学的なエフェクトが流麗な曲線を描いて連動する。静止画でありながら次のコマへの動きを予感させる「残像」の設計は、風の軌跡を幾何学的かつ情緒的に定着させる先駆的な試みとして評価が高い。