江川事件の「空白の一日」と電撃トレード!巨人と阪神の密約を暴く
公式発表の裏には、文字通り政治と巨大資本が複雑に絡み合う暗闘が存在していた。
近年明らかになった関係者の回想録や取材記録によれば、当時の読売グループ首脳陣と阪神電鉄幹部との間には、金子コミッショナーの斡旋以前から非公式なパイプラインが存在していたとされる。関西の財界人や政界の重鎮までもが事態収束に向けて奔走し、球団の枠を超えた利害調整が行われていた。テレビ放映権ビジネスが急拡大していた時代背景において、読売ジャイアンツのペナントレース不参加という最悪のシナリオだけは、球界全体のビジネスモデルとして絶対に避けねばならなかったのだ。
江川自身が背負った「悪役」の烙印。しかしその裏側には、若き才能を自らの覇権争いの道具として利用し尽くした大人たちの権力闘争があったことは紛れもない事実である。