江川卓と小林繁の宿命!昭和のタブー「空白の一日」に眠る新事実
表舞台で繰り広げられた激しいバッシングの裏で、水面下ではいかなる政治工作が動いていたのか。近年の調査によって、日本野球機構(NPB)の金子鋭コミッショナー(当時)の裁定に至るまでの緊迫した密室交渉のディテールが明らかになってきた。
日本プロ野球史を揺るがした「空白の一日」の真相とは、単なる一球団のスタンドプレーではない。有力政治家や球界のフィクサーが仲介に入り、読売グループと阪神電鉄トップの間で極秘裏に交わされた「江川を一度阪神に入団させ、その後に巨人へトレードする」という超法規的解決策であった。当時、交渉の場に同席していた元球団幹部が残した未公開の手記には、次のような生々しいメモが残されている。
「正論を通せば球界が崩壊する。泥をかぶる人間がどうしても必要だった」
世論は巨人と江川を激しく断罪した。しかし、江川本人にはトレードの全貌すら知らされていなかった時期があり、巨人のユニフォームを着るという悲願の代償として、青年はあまりにも重い十字架を背負うことになったのだ。