街から消えるスズメ絶滅危惧種指定の危機と激減する意外な真相
住処の喪失だけではない。食糧事情の劇的な変化も追い打ちをかけている。都市部のアスファルト舗装が進んだことで、ヒナの生育に不可欠な青虫や蜘蛛などの昆虫類が激減した。成鳥は米や雑草の種子を食べるが、生まれたばかりのヒナにはタンパク質が豊富な虫が絶対に欠かせない。
さらに、農村部における農業機械の大型化や農薬の使用管理、除草作業の効率化も、彼らから餌場を奪う要因となった。都市部でも農村部でも同時に生きづらさが加速するという、ダブルパンチに見舞われているのだ。こうした環境の変化は、地域の生物多様性保全全体を揺るがす深刻なアラートと言える。