金縛りの原因は心霊現象か?睡眠医学と脳科学が明かす恐怖の正体
「スリープ・メディシンの父」と称される研究者ウィリアム・C・デメント博士は、スタンフォード大学での長年の研究を通じて、レム睡眠と睡眠麻痺の生理学的連鎖を解明した。彼の一連の研究は、怪奇現象とされてきた金縛りを医学の領域へ引き戻す決定的な足がかりとなった。
日本睡眠学会の報告によれば、日本人のおよそ半数以上が生涯に一度は金縛りを体験するという。単発的な体験であれば病的な心配はないが、日中の耐えがたい眠気を伴う場合や頻繁に繰り返す場合は、過剰な入眠時レム睡眠を引き起こす神経系疾患「ナルコレプシー」の可能性も考慮すべきだと指摘されている。