京都ラーメンの生ける伝説!ラーメン藤本店が誇る豚骨醤油の真髄
京都のラーメンシーンを語る際、第一旭や新福菜館といった京都駅周辺の名門にスポットが当たりがちだ。しかし、真の京都ラーメンの屋台骨を支えてきたのは、まぎれもなくラーメン藤とその母体である近藤製麺である。京都の数多の名店に麺を供給する近藤製麺の直営・創業店として誕生したこの場所は、いわば関西の製麺史における重要な発信源なのだ。
最寄りとなる十条駅 (京都府)から歩を進めると見えてくる、飾り気のない黄色い看板。高瀬川と鴨川に挟まれたこの下町の風情とともに、店主が手際よく平ザルを操るリズミカルな音が出迎えてくれる。フランチャイズ展開を広げた歴史を持ちながらも、ここ本店だけが放つ独自の重厚感は別格だ。移転や大幅なリニューアルを経ることなく、使い込まれた調理器具と油の馴染んだ床が、積み重ねられた歳月の厚みを静かに物語っている。