絶賛も破滅も一言で表す怪言語「やばい」の真実と江戸時代のルーツ
歴史の扉を紐解くと、この言葉の誕生は遥か江戸時代にまで遡る。当時は犯罪者や盗賊の間で隠語として使われ、危険な場所や不都合な状況を指す「危場(やば)」が語源とされている。役人に捕まりそうな極限状態のなかで「やばい」と囁き合った悪党たちの緊迫感こそが、言葉の原点にあった。
明治から昭和にかけて、この言葉はしばらくの間、反社会的な裏社会や不良層が使う危険な言葉として日陰に追いやられていた。しかし、平成から令和にかけての数十年で抑圧されていたエネルギーが一気に爆発した。ネガティブな警戒信号から、あらゆる感情を表現する万能フレーズへと劇的な変貌を遂げたのだ。