カツオから泉野明まで!富永みーなが語る名作の裏側と声優の現在地
富永のキャリアを語る上で欠かせない金字塔が、鬼才・押井守監督らが手掛けた『機動警察パトレイバー』の主人公・泉野明役である。当時全盛を極めていたアニメ的な誇張演技とは一線を画し、日常会話の延長にあるリアルな息遣いや、年相応の青臭さ、時に見せる警察官としての苛烈さを生々しく表現した。
押井監督の緻密な世界観と富永の生々しい演技アプローチは、見事な化学反応を起こした。ロボットアニメの枠組みを根底から覆し、後のリアル系アニメーションの演技スタイルに決定的な影響を与えた泉野明の造形は、彼女のキャリアの中でも極めて先鋭的なマイルストーンとして語り継がれている。