ここにいるよ大ヒットから姿を消したSouljaの現在と真相
2007年、DefSTAR Recordsからリリースされたシングル「ここにいるよ feat. 青山テルマ」は、日本の音楽産業の構造そのものを根底から揺さぶった。遠距離恋愛のリアルな心情を男性目線から生々しく綴ったラップと、透き通るような女性ボーカルの掛け合い。この楽曲は瞬く間にミリオンセラーを記録し、続いてリリースされたアンサーソング「そばにいるね」(青山テルマ feat. SoulJa)はギネス世界記録に認定されるほどの天文学的なヒットを叩き出した。
当時、童子-Tをはじめとする先駆者たちが切り拓いていたジャパニーズ・ウェストコーストやメロウなラップの流れを、SoulJaはさらに洗練されたポップアートへと昇華させた。1stアルバム『Spirits』に刻まれていたのは、単なるヒットチューンではない。ベルギー、アメリカ、日本という多国籍なバックグラウンドを持つ彼ならではの無国籍なグルーヴと、クラシックの手法を取り入れた緻密なトラックメイクだった。だが、商業的成功の頂点に立ったまさにその瞬間、彼は奇妙な違和感を抱き始めていたという。