口内炎が白いのはなぜ?痛くない放置危険な病気の見分け方と治し方
一般的な口内炎はしみるような痛みを放ちますが、警戒すべきなのはむしろ白い口内炎なのに痛くないというケースです。痛みが薄い、あるいは全くない場合、単なるアフタ性口内炎ではなく別の病態が進行している疑いがあります。
代表的な疾患の一つが、カビの一種であるカンジダ菌が異常増殖する口腔カンジダ症の症状です。舌や頬の粘膜にミルクのカスや苔のような白い膜が付着します。ガーゼや綿棒で軽くこすると膜が剥がれるのが大きな特徴ですが、剥がした後の粘膜が赤くただれたり出血したりすることがあります。免疫力が低下している高齢者や、ステロイド吸入薬・抗生剤を長期使用している方に好発します。
もう一つ見逃せないのが、粘膜が角化して白く肥厚する白板症(はくばんしょう)です。カンジダ症と異なり、こすっても白い部分が剥がれ落ちません。自覚症状が乏しく、舌の縁や歯ぐき、頬の内側に板状・斑点状の白い病変が居座り続けます。白板症は「前がん病変」に分類され、白板症の癌化リスクは全体の数%から十数%に及ぶと報告されているため、定期的な経過観察や切除の検討が欠かせません。