口内炎にリンデロンVg塗って大丈夫?誤用リスクと医師推奨の選択肢
塩野義製薬株式会社が製造販売を手がけるリンデロンVG軟膏は、医療現場で広く用いられる優れた抗生物質配合外用剤だ。主成分として配合されているのは、強い抗炎症作用を持つベタメタゾン吉草酸エステルと、細菌感染を防ぐ抗生物質のゲンタマイシン硫酸塩である。湿疹や皮膚炎、とびひなど、皮膚表面のトラブルにおいて卓越した臨床効果を発揮する。
だが、問題は「どこに塗るか」だ。この薬剤はあくまでも皮膚専用として承認されており、口腔粘膜への塗布は想定されていない。人間の皮膚と口の中の粘膜では、薬剤の吸収速度やバリア機能が決定的に異なる。特に口内は唾液で常に湿っており、塗布した軟膏が容易に唾液と混ざって体内へ飲み込まれてしまう点も無視できない。