コウイカの骨に眠る驚きの効果とは?鳥のカルシウム補給と最新応用
歴史をさかのぼると、人類とこの頭足類との付き合いは極めて古い。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは著作の中でコウイカの浮力調節メカニズムについて言及し、体内の「骨」が浮き袋のような役割を果たしていることを見抜いていた。海洋生物学の曙光とも言える観察眼だ。
19世紀に入ると、大英博物館の開拓者であり恐竜の命名者としても知られる比較解剖学者リチャード・オーウェンが、頭足類の化石と現生種の骨格構造を徹底的に比較分析した。彼らの研究は現代の日本動物学会をはじめとする学術コミュニティにも受け継がれ、無脊椎動物が獲得した驚異の進化プロセスとして、今なお盛んに論文が発表されている。