老舗料亭「開花亭」独占取材!隈研吾の新館と予約困難な極上会席
本館の建物は、文化庁が指定する登録有形文化財建築だ。数寄屋造りの洗練された意匠、長い年月を経て磨き上げられた柱や廊下の美しさは、足を踏み入れるだけで息をのむ。職人の手仕事が生きており、昭和の改築時にも当時の最高峰の木工技術が惜しみなく注ぎ込まれた。
今回の独占取材で判明したのは、長年語られることのなかった伝統建築にまつわる秘話だ。太平洋戦争後の混乱期から復興へと向かう過程で、当時の大工棟梁は「釘を一本も使わない組子技術」を用いて主大広間の天井を組み上げたという。さらに、普段は非公開となっている床下の隠し柱には、当時の職人が刻んだ「千客万来」の墨書が今も密かに残されていた。歴史の試練を乗り越え、もてなしの心を現代に引き継いできた人々の祈りが、建物の骨組みそのものに刻み込まれている。