老舗・築地玉寿司の伝統ネタと高級食べ放題攻略法を現地徹底取材!
歴史の幕開けは、関東大震災直後の混乱期にさかのぼる。創業者である中井榮次郎氏が掲げた「極上のネタと誠実な技を、一人でも多くの客へ届ける」という一貫した志こそが、株式会社築地玉寿司の原点だ。東京の食文化の心臓部として栄えた築地場外市場の気風を存分に吸い込み、代々の寿司職人たちが仕込みの細部にまで命を吹き込んできた。
仕入れへの妥協は一切ない。毎朝競り落とされる新鮮な魚介を、熟練の技で締め、寝かせ、最高の状態でシャリと合わせる。伝統的な江戸前寿司の真髄は、単なる生魚の切り売りではなく、素材の旨味を極限まで引き出す職人の知恵と手業にある。ユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統的な和食の優美さが、一握りのシャリの上で見事な花を咲かせているのだ。