立憲・野田佳彦の人柄を徹底解剖!頑固で実直な元首相が放つ凄み
民主党政権の混迷期、第95代内閣総理大臣に就任した野田は、自らを金魚ではなく「ドジョウ」に例えた。相田みつをの詩を引用したあの就任演説は、低姿勢でありながら強烈な自己規定を含んでいた。泥にまみれても国民のために汗を流す。その言葉通り、野田内閣が直面したのは東日本大震災からの復興と、社会保障と税の一体改革という逃げ場のない難題の数々だった。
当時の閣僚経験者は振り返る。「野田さんは怒鳴らない。だが、一度肚を決めたら梃子でも動かない」。党内が真っ二つに割れるリスクを冒してまで消費増税法案を成立させ、野党第一党の党首だった安倍晋三氏との党首討論で電撃的な衆院解散に踏み切った瞬間は、日本の政党政治史における劇的な転換点となった。妥協して延命するより、信義を通す。その政治決断の冷徹さは、実直さの裏返しでもあった。