両国国技館の地下に眠る巨大焼き鳥工場!その全貌と購入の裏ワザ
国技館の焼き鳥を口にした誰もが驚くのは、「冷めているのに異様なほど柔らかく、旨味が凝縮している」という点だろう。焼きたてのアツアツを提供する一般的な居酒屋とは異なり、持ち帰りやマス席での長時間観戦を前提とした独自の設計が施されている。
この味を統括しているのが、相撲協会のグループ会社である国技館サービス株式会社だ。同社は単なる興行売店の運営にとどまらず、独立した食品製造業としての高度なノウハウを蓄積してきた。冷えても肉質が硬くならないよう、鶏肉の部位選定から筋の処理、焼き上げの火入れ時間に至るまで秒単位で計算されている。
さらに味の決め手となるのが、創業以来守り抜かれてきた門外不出のタレだ。醤油と砂糖、みりんを独自の配合で煮詰めた濃厚なタレは、肉の表面にしっかり絡みつき、冷める過程でじっくりと繊維の奥まで染み込んでいく。焼き上がった串は専用の冷却装置で一気に熱を取り、旨味を閉じ込めた状態で箱詰めされる。まさに職人技と近代テクノロジーの融合が生み出した傑作といえる。