蓮の実や泡で鳥肌が立つのはなぜ?集合体恐怖症の進化の謎と克服法

蓮の実や泡で鳥肌が立つのはなぜ?集合体恐怖症の進化の謎と克服法

蓮の実や泡で鳥肌が立つのはなぜ?集合体恐怖症の進化の謎と克服法について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

集合体を目にしたときに生じる鳥肌や胃のむかつきは、一般的な高所恐怖症や閉所恐怖症のような「恐怖(Fear)」とは性質が異なります。トライポフォビアの心理学研究において、被験者が示す反応の主成分は恐怖ではなく、圧倒的な「嫌悪(Disgust)」であることが判明しています。

この特異なつぶつぶで鳥肌が立つメカニズムの鍵を握るのが、画像が持つ「空間周波数(Spatial Frequency)」です。英エセックス大学の視覚心理学者ジェフ・コール博士らの研究によると、トライポフォビアを誘発する画像には、特定のコントラストと繰り返しパターン、すなわち「中程度の空間周波数」が極めて高い割合で含まれていることが分かりました。

人間の視覚処理系にとって、このパターンは脳の視覚野に過剰なエネルギー負荷を強いる構造になっています。脳がパターンを処理しようと急激に活性化する際、危険を感知する扁桃体(へんとうたい)が即座に反応し、自律神経系を通じて「毛穴を収縮させて身構える(鳥肌)」「対象から即座に視線を逸らさせる(嫌悪・吐き気)」という拒絶命令を一瞬で下すのです。つまり、集合体恐怖症でなぜ気持ち悪いと感じるのかという問いへの答えは、脳の視覚処理と情動防御システムが直結している点にあります。

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山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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