林遣都らの怪演秘話!映画チェリーボーイズが心を揺さぶる理由
本作の推進力となったのは、主演の林遣都をはじめ、柳俊太郎、前野朋哉という実力派俳優陣の凄まじい肉体性と剥き出しの熱演だ。端正な顔立ちを完全にかなぐり捨て、劣等感と性欲に振り回される主人公・国森を演じきった林遣都の芝居は、まさに狂気と哀愁の紙一重を行き来している。現場では過剰なまでに役に没入し、情けなくも愛おしいダメ男の生態を生々しく立ち上げた。
クールな佇まいの裏で空虚なプライドを抱える吉村役の柳俊太郎、そして圧倒的なリアリティで空気感を支配する高杉役の前野朋哉。3人の息の合った掛け合いは、アドリブと計算された間合いが緻密に絡み合い、台本以上の生々しいケミストリーを生み出した。寒風吹きすさぶ地方ロケの過酷さすらも、閉塞した地方都市に閉じ込められた男たちの焦燥感としてそのまま映像に焼き付けられている。