緑深き丘で覚醒する美意識!大分市美術館の隠された名作と新潮流
市街地中心部に位置する大分県立美術館(OPAM)と、丘の上に鎮座する大分市美術館。この2つの拠点は、互いに異なる役割を果たしながら強固な文化的シナジーを生み出している。建築家・坂茂が手掛けた開放的な街なかのOPAMに対し、こちらは自然の懐に抱かれた思索の場としての個性を際立たせる。
都市型回遊と自然体験を組み合わせたこの美術ネットワークは、地方における文化観光産業の理想的なモデルケースとして全国から熱烈な視線を集めている。文化庁が主導する地域ゆかりの文化資源活用プロジェクトとも連動し、国内外からのインバウンド層やアートツーリストの滞在時間を確実に延ばす原動力となった。街と丘、動と静。2館をハシゴすることで、大分が育んできた美の地層が重層的に浮かび上がる仕組みだ。