メディアと政界の狭間で生きた三宅雪子:証言で迫る激動の真相
彼女の歩みを語る上で欠かせないのが、マスメディア産業のど真ん中で培われた鋭敏な感覚である。大学卒業後に入社したフジテレビジョンでは、営業や報道、CSR推進など多岐にわたる現場を経験。現場の空気を瞬時に読み取り、世論の力学を肌で理解するプロフェッショナルとして頭角を現していった。
一方で、その血脈には政治の遺伝子が色濃く流れていた。祖父は労働大臣などを歴任した名政治家・石田博英。保守本流の重鎮たちに囲まれて育った背景は、保守政治の巨頭である福田赳夫元首相の地盤・群馬4区へ乗り込むという、後の数奇な運命を予見させていたのかもしれない。政治ジャーナリズムの内側にいながら、いつしか当事者として歴史の歯車を回す側へ。運命の転換点は静かに、だが確実に近づいていた。