米津玄師「Mad Head Love」の意味は?狂気と愛憎の真相
1stアルバム『diorama』では、作詞・作曲・演奏・イラストのすべてを米津自身が一人で完結させていました。いわば「自分の部屋の中に閉じた箱庭の世界」だった創作スタイルから、他者のミュージシャンを招き入れ、外部との生々しいセッションへと踏み出したのが2ndアルバム『YANKEE』の制作期です。
ドラムに日向秀和(STRAIGHTENER / Nothing's Carved In Stone)やサポートメンバーを迎えるなど、生身の人間同士が音をぶつけ合うレコーディングを経験したことで、楽曲には強烈なダイナミズムが宿りました。
「他者と関わることは摩擦を生むし、傷つくことも増える。けれど、その摩擦こそが面白い」――当時のインタビューで語られていた作家性の変化が、もっとも色濃く反映されたのがまさに『MAD HEAD LOVE』でした。自室の殻を破り、外の世界の他者へと激しく手を伸ばした瞬間の摩擦熱が、この楽曲の爆発的なエネルギー源となっています。