民間軍事会社の黒幕エリック・プリンスとは?経歴と巨額資産の現在
米国での批判を避けるように活動拠点を中東やアフリカへ移したプリンスは、2014年に香港上場企業であるフロンティア・サービス・グループ(FSG)を設立しました。注目すべきは、中国国有複合企業「中信集団(CITIC)」が大株主として名を連ね、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」沿線の物流・資源・警備インフラを請け負った点です。
かつてアメリカの国益を背負って戦った男が、中国資本と手を組んでアフリカの油田や鉱山を警備するという展開は、米国内の安全保障関係者に大きな衝撃を与えました。その後、彼はFSGの経営から徐々に身を引いたものの、現在も独自ルートによるセキュリティ・アドバイザリーを継続しています。
エリック・プリンスの現在の動きを見ると、中東(UAE)での民間治安部隊の組成支援や、中南米・アフリカでの治安対策コンサルティングに加え、プライバシー保護に特化した暗号化スマートフォン「Unplugged」の開発など、監視社会に対抗するテックビジネスにも注力。混迷する世界情勢の中で、国家と民間の境界線を突く独自のポジションを維持し続けています。