明治の風情を残す前橋・臨江閣の秘められた歴史と別館の見どころ
臨江閣の名声を決定づけたのは、皇室との深い絆にある。明治26(1893)年、皇太子時代の大正天皇のご滞在に合わせて建設されたのが、今も語り継がれる豪華絢爛な別館だ。
圧巻なのは2階に広がる180畳の大広間。一根の柱すら存在しない大空間が眼前に開ける。整然と敷き詰められた畳と、頭上に広がる格天井の造形美に息をのむ。明治天皇が行幸された際、この広間は地域の最高峰の社交場として使われた。窓の外に広がる庭園と遠くの山々を眺めれば、当時の皇族方を魅了した絶景がそのまま残されていることに気づく。