モデムとルーターの決定的な違い!通信速度を改善する最新接続術
固定電話網のメタル線を介してデータ伝送を行っていた時代、コンピュータが発するデジタル信号(0と1の連続)をそのまま遠方へ届ける術はなかった。高周波数帯域の電気信号は距離とともに減衰し、雑音に埋もれてしまうからだ。この課題を克服したのが、デジタル情報を音波に似たアナログ信号へと変換する変復調技術である。
デジタル波形をアナログ波形に載せる「変調(Modulate)」と、届いた波形から元のデータを復元する「復調(Demodulate)」。この双方向の処理を一手に引き受けてきたのがモデムだ。この制御理論の根幹には、「情報理論の父」と称されるクロード・シャノンが定式化したチャネル容量の限界に関する数学的命題が存在する。限られた帯域内で伝送効率を極限まで高める試行錯誤が、かつてのADSLブームを裏で支えた高速モデム技術の基盤となった。