もう伸びない!お気に入りニットを守るプロ直伝の正しい干し方
繊細なカシミヤや、厳格な品質基準をクリアしたウールマーク付きの高級ニットを扱う際は、標準的なセーター以上にデリケートな配慮が求められる。動物性繊維の表面には「スケール」と呼ばれるウロコ状の組織が存在し、水を含んだ状態で摩擦や強い遠心力が加わると、スケール同士が絡み合ってフェルト化し、縮んで硬くなってしまう。
洗濯機の脱水時間は最長でも1分以内に留める。少し水気が残っている程度で止め、前述のタオルドライで水分を吸い取るのが鉄則だ。また、干す環境は「風通しの良い日陰」を徹底しなければならない。直射日光に含まれる紫外線は、ウールやカシミヤのタンパク質を破壊し、黄ばみや繊維のゴワつきを引き起こす。室内であればレースカーテン越しの日光すら遮り、風の通り道となる廊下やリビングの中央付近を選ぶのが賢明だ。