目薬を差した後に目頭を押さえる理由!全身の副作用を防ぐ新常識
良かれと思ってやってしまう自己流の点眼法が、実は薬効を台無しにしているケースが後を絶たない。代表的な誤解が「点眼後のまばたき」だ。目薬を差した直後にパチパチと目を瞬かせると、まぶたのポンプ作用が働いて薬液が一気に涙点から鼻涙管へと吸い込まれてしまう。眼科専門医は口を揃えて「差した後は目を閉じ、静かに目頭を押さえること」を推奨している。
もうひとつのNG行動は、溢れた薬液をまぶたに塗り広げる行為だ。目からこぼれた余分な液には防腐剤や主成分が含まれており、敏感な目の周囲の皮膚に接触し続けると接触皮膚炎(かぶれ)や色素沈着を招く恐れがある。あふれた液は清潔なティッシュやガーゼで優しく吸い取るのが鉄則だ。
さらに、1回に何滴も連続して点眼するのも無意味である。結膜嚢が保持できる液量は約10〜20マイクロリットル程度。通常の点眼ボトルから出る1滴(約30〜50マイクロリットル)ですでに許容量をオーバーしている。何滴差してもあふれ出るだけであり、1滴を確実に滴下して静止することが最良の結果を生む。