南半球の果てアンティポディーズ諸島:独占データが暴く孤島の謎
この苛烈な島を主たる繁殖地とする代表的な生物が、大型海鳥のアンティポディーズアホウドリだ。翼開長3メートルを超える巨躯を広げ、荒狂う南太平洋の風を捕らえて何千キロメートルも滑空する彼らは、まさにこの海域の覇者と言える。
最新の衛星ロガー追跡調査によれば、親鳥たちは雛に餌を運ぶため、一回の飛行でタスマン海から南太平洋中央部まで及ぶ遠大な航海を行っていることが判明した。しかし近年、海洋温升に伴う餌場の変動や遠洋はえ縄漁による混獲被害が深刻化しており、その個体数推移には依然として厳しい監視の目が向けられている。