難攻不落の美学に迫る!高知城が隠す防衛トラップと本丸の全貌
高知城の堅牢さを支える土台部分には、土佐の気候風土に適応するための驚くべき土木技術が凝縮されている。公益財団法人日本城郭協会が選定する「日本100名城」にも堂々名を連ねる同城だが、専門家たちが特に注目するのは「野面積み(のづらづみ)」と呼ばれる自然石を加工せずに積み上げた豪快な石垣だ。
台風の直撃を受けやすい南国土佐において、最大の敵は雨水による地盤の緩みだった。野面積みの石垣は石と石の隙間が多く、排水性に優れているため大雨でも崩れにくい。さらに石垣から突き出た水切り用の樋は、雨水を外側へ逃がして基礎を守る独自の工夫である。自然の脅威に立ち向かい、緻密な計算と職人技で築かれた石造構造物は、400年以上が経過した現在もびくともせず、当時の高度な土木技術を今に証明している。