なぜ「大谷翔平が嫌い」なのか?過熱報道への反発と世論調査の真相
ファンの心理に影を落としたもう一つの重大な転換点が、元通訳・水原一平氏をめぐる違法賭博・巨額送金スキャンダルだ。司法当局の捜査によって大谷本人は完全な被害者であることが立証されたものの、事件が巻き起こした波紋は決して小さくなかった。
米国の有力紙やスポーツジャーナリズムは当時、莫大な資産管理の杜撰さや取り巻き組織の脆弱性について厳しい追及の目を向けた。ロサンゼルス・ドジャースという巨大組織がリスク管理を強化する契機となったこの騒動において、国内メディアの多くは徹底した擁護姿勢を貫いた。この「聖域化」された報道姿勢が、批判的思考を持つ一部の野球ファンや批評家に対して「事実の客観的な検証を避けている」という不信感を植え付け、言論空間における分断を深める要因となった。