なぜ今ロックの原点が復権?グランジ系の最新着こなしと限定コラボ
1990年代初頭、独立系レーベル「サブ・ポップ」を中心に巻き起こった音楽の地殻変動は、瞬く間に世界中の音楽産業を塗り替えた。その中心にいたのが、伝説的バンド「ニルヴァーナ」であり、フロントマンのカート・コバーンである。彼らが鳴らしたオルタナティヴ・ロックは、過度に商業化された80年代ポップスに対する強烈な異議申し立てであり、若者のありのままの焦燥感を代弁していた。
当時、映画『SINGLES/シングルス』などがリアルに切り取ったシアトルの若者像は、ファッション界にも強烈なカウンターを与える。ハイブランドのデザイナーであったマーク・ジェイコブスが1992年に発表した伝説的なコレクションは、ペリカンペーパーや古着のネルシャツをランウェイに持ち込み、当時のアパレル産業に大激震をもたらした。こうしてサブカルチャーから生まれた泥臭いスタイルは、世界的なファッションの潮流へと昇華したのである。